退院してからの生活を支えてくれたのは、リハビリや制度だけではありません。家内と猫の雷牙との日常そのものが、私にとって大きな支えになりました。
入院中、毎日つながっていた時間
入院中は、毎日19時から20時ごろに家内とLINEのビデオ通話をしていました。病院では夕食後、私はコーヒーと小さなお菓子を用意し、家内と同じ時間を過ごしました。
家内は週に何度も見舞いに来て、カットフルーツやちょっとした物を持ってきてくれました。紙コップを左手で持てた動画を送ったときも、とても喜んでくれました。
退院したら、猫は警戒した
私は、退院して家のドアを開けたら雷牙が駆け寄ってくると思っていました。入院中も私の服の匂いを嗅いだり、以前使っていた椅子やベッドにいたと聞いていたからです。
ところが実際は、「誰だ?」というように警戒され、すぐには寄ってきませんでした。正直、しばらくショックでした。
それでも時間がたち、最近では以前のように私の横で寝るようになりました。こういう小さな出来事に、「元の生活が少し戻ってきた」と感じます。
朝の「行ってらっしゃい」も生活の一部
家内は早朝に起きて仕事へ行きます。私の朝の役目は、家内がちゃんと起きたか確認し、一緒に朝食をとり、「行ってらっしゃい」「ご安全に」と送り出すことです。
病気になる前なら、何でもない日常だったかもしれません。しかし今の私には、こうして家で家族と同じ時間を過ごせること自体が大切です。
「元の生活を取り戻す」というのは、歩ける距離や握力の数字だけでは測れません。家族と食卓を囲むこと、猫が隣で寝ること、出勤する家内を見送ること。そういう日常も、私が取り戻したいものの中心にあります。
この時期、心を重ねた一曲
この時期に私が心を重ねた曲の一つが、アオイエマ。さんの「想い咲く時」です。病気や家族との日々を振り返るとき、言葉だけでは表せない気持ちを音楽が代わりに運んでくれることがあります。
「想い咲く時」/アオイエマ。公式YouTube(TVアニメ『薬屋のひとりごと』挿入歌)


コメント