前回の記事では、8050問題、介護、ペットの問題を別々に考えるのではなく、一つの「暮らし」の中でつなぐ絆ネットの提案モデルを紹介しました。
では、その住まいそのものを、どんな仕組みにしたらよいのか。まだ構想段階ですが、現在は大きく二つの形を考えています。
① 3人共同所有型
例えば、3人で中古の戸建てや分譲マンションなどを取得し、それぞれが住宅の持分を所有しながら共同生活する方法です。
単に家賃を払い続けるのではなく、自分のお金を「住まいという資産」に変える考え方です。亡くなった場合の持分の相続や、途中で転居する場合の売却・精算方法なども、最初から仕組みとして考えておく必要があります。
② 絆ネット保有・利用型
もう一つは、絆ネット側が住宅を用意し、利用者がそこで暮らす仕組みです。
この方式の大きな利点として考えているのが「住み替え」です。共同生活では、人と人との相性があります。犬や猫にも相性があります。また、年齢を重ねれば介護の状態も変わります。
将来、絆ネットの住まいが複数できれば、「ここで暮らせなくなったら退去して終わり」ではなく、本人の希望や状態を確認しながら、別の絆ネット住宅へつなぐことも考えられます。
「相性が合わない」を誰かの責任にしない
3人で暮らしてみたけれど、どうしても生活のリズムが合わない。ペット同士がうまく暮らせない。介護の必要量が変わった。
共同生活なら、そういうことは当然起こり得ます。
そこで誰かを「問題のある人」として追い出すのではなく、住む場所を変えることで解決できないか。住み替えまで含めた住宅ネットワークを作れれば、一つの家だけではできない支援が可能になります。
入口だけでなく、出口まで考える
住まいを考えるとき、入居するときのことだけでは足りません。
死亡した場合、長期入院した場合、介護度が大きく変わった場合、家族との同居に戻る場合、本人が別の場所で暮らしたくなった場合――。
共同所有型なら、住宅の持分をどう相続・売却・精算するのか。絆ネット保有・利用型なら、契約終了後の住まいをどうつなぐのか。最初から「出口」を考えておくことが、安心して入居できる仕組みにつながると考えています。
まだ「完成品」ではありません
これは現在、絆ネットで考えている提案モデルです。実際に事業として行うためには、不動産、契約、相続、税務、介護・福祉制度、ペットとの生活などについて、行政や専門家と確認しながら具体化する必要があります。
だからこそ、完成してから発表するのではなく、考えている途中も発信していきたいと思います。
住む場所を提供するだけではなく、その人の事情が変わっても、次の居場所へつながっていく。それも「絆ネット」の役割にできないだろうか。
8050問題、介護、ペット、住まい。制度ごとに人を分けるのではなく、一人の暮らしを中心につないでいく。絆ネットの構想を、これから一つずつ具体的な形にしていきます。


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