「見ているだけでもいい」―つながりスペース めいめいで見えた次の一歩

つながりスペースめいめいを訪れ、次の一歩を考える記事のサムネイル 絆ネット

先週の金曜日、名古屋市東区の社会福祉協議会へボランティア登録に行きました。

その帰り道、電動車椅子で走っていると「つながりスペース めいめい」という場所が目に入り、そこで一枚のチラシをいただきました。見ると、10月6日に「サロンめいめい」が開かれるとのこと。

じゃあ、一度行ってみよう。

道路の向こうから見たつながりスペースめいめい

「さて、小川の居場所はあるかな?」

正直に書けば、行く前にはそんなことを考えていました。

私は62歳。昨年、脳内出血で倒れ、現在は左片麻痺の二種2級障がい者、要介護4です。でも今は、支援してもらうことだけではなく、自分にも誰かのためにできることがあるのではないかと考えています。

つながりスペースめいめいの入口

引きこもっている人に、まず「働きましょう」とは言いたくない

今日、社協のスタッフさんたちに、8050問題などで長い間自宅から出られなくなっている中高年の方について、私が考えていることを話しました。

「外へ出ましょう」「仕事を探しましょう」「資格を取りましょう」と言っても、その前にある最初の一歩が、とても大きい場合があります。

何もできなくても「横で見ているだけ」から

昨日作ったAIボランティア向けの資料にも書きました。年齢は問いません。AIの知識も、特別なスキルもいりません。パソコンが得意でなくても、仕事をしていなくても、自宅中心の生活が長くても構いません。

まずは、小川の横にいるだけでもいい。

私がChatGPTと話しながらブログを作るところを見る。AIでイラストを作るところを見る。LINEスタンプを作るところを見る。最初は何もしなくてもいいんです。

そのうち「これ、ちょっと押してみる?」くらいから始めればいい。画像が一枚できた。文字を入れたらスタンプになった。自分が手伝ったものがブログに載った。そんな小さな「できた」を一緒に喜びたいと思っています。

そこから画像生成や動画編集を覚える人、ブログを書く人、人を支える仕事や資格に興味を持つ人が出てくるかもしれない。でも、行き先は最初から決めません。 まず人と一緒にいる。何か面白そうなことを見る。ちょっとやってみる。そして「自分にもできた」と思える経験を一つ作る。そこからでいいと思っています。

社協のスタッフさんが分かってくれた「最初の一歩」

今日うれしかったのは、お話しした二人のスタッフさんが、引きこもっている方にとって最初の一歩がどれほど難しいかを理解してくださっていたことです。

「めいめい」では、引きこもりの方たちが集まる機会も定期的にあるそうです。そこで私は「この辺りに、引きこもっている中年の男性はいませんか?」と尋ねました。

先日、社協の駒田さんにもAIボランティアについての資料を送りました。その内容も確認していただき、可能なら実際に誰かとつないでいけないだろうか。さらに民生委員さんなど地域の方々とのつながりや、介護・福祉の現場から孤立している方につながる可能性についても話が広がりました。

昨日まで私の頭の中と一枚の資料にあった話が、今日、ほんの少し現実に近づいた気がしました。

サロンめいめいの開催案内チラシ

「人生でもっとも辛い時期に寄り添ってくれてありがとう」

私が介護や福祉について考えるとき、どうしても忘れられない人たちがいます。脳内出血で倒れ、木村病院でリハビリをしていた頃、お世話になった介護士さんたちです。

病院という大きな組織の中には、それぞれの役割と上下関係があります。理事、医師、看護師、理学療法士などのリハビリ専門職、介護士、そしてその他にも多くの職種の方々が働いています。それぞれに専門性があり、責任があり、与えられている権限も違います。

その中で介護士さんは、決して大きな権限を持っている立場ではありません。でも患者だった私にとって、日々の生活の中で一番身近に接してくれた人たちでもありました。

私が困っていることや、こうしてほしいという思いを話すと、親身になって聞いてくれました。ある介護士さんは、「なんの力もないけれど……」と言われました。

立場上できないこともある。自分の判断だけでは決められないこともある。それでも、限られた権限の中で、その人にできることを精いっぱいしてくださいました。

「人生でもっとも辛い時期に寄り添ってくれてありがとう」

本当に、心から感謝しかありません。

人を支えるということは、大きな権限を持つことでも、大きなことをしてあげることでもないのかもしれません。自分にできることが限られていても、目の前にいる人の話を聞き、その人のそばにいて、自分にできることをする。私自身が人生でもっとも辛い時期に、それを教えてくれたのが介護士さんたちでした。

気の合った仲間と、楽しく

私は、どこかの組織に所属して大きなことをしたいわけではありません。むしろ組織は苦手です。(^_^;)

気の合った仲間と、楽しく。

社会福祉協議会、民生委員さん、地域包括支援センター、介護や医療に携わる方々。必要なところとはつながりたい。使える制度も使います。助成金だって、取れるものなら狙います(笑)。でも、制度が先ではありません。「何をしたいのか」が先。 そして、その中心にいるのは制度ではなく、人だと思っています。

「ぼらマッチ!なごや2026」も教えていただきました

今日は、ボランティアマッチングイベント「ぼらマッチ!なごや2026」の案内もいただきました。2026年11月28日(土)、愛知県体育館(旧ドルフィンズアリーナ)で開催されるそうです。団体・施設ブースや体験コーナー、入門講座、個別相談などが予定されています。

ボランティアマッチングイベント ぼらマッチ!なごや2026の案内

わずか1時間でした

今日は午前11時、仕事を終えた家内が迎えに来てくれたので、「お先に失礼します」と「めいめい」を後にしました。滞在時間は、わずか1時間ほど。

それなのに、ブログの記事が5本くらい書けそうなほど、いろいろなことを見て、聞いて、感じて帰ってきました。

全部が自分と同じ考えである必要なんてありません。外へ出れば、自分とは違う考えの人にも出会います。でも、それも含めて外へ出たから分かったことです。

先週、社会福祉協議会へ行った。帰り道に「めいめい」を見つけた。チラシを一枚もらった。そして今日、その場所へ行ってみた。

最初の一歩を踏み出すと、その先に次の一歩が現れる。

今日は、それをまた一つ実感した一日でした。


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